競売物件は、不動産の元々の持ち主が支払い義務などを怠ったため、債権者の申し出により裁判所が差し押さえを行った物件のため、一般不動産と違って売主が存在していません。そのため、一般不動産売買とは大きな違いが出てきます。
まず、一番大きな違いとしてあげられるのは買主側の権利が成立しないことです。
どういうことかというと、基本的に不動産売買では売主や仲介人が不動産をきちんとした形で引き渡す義務があります。
例えば、引き渡すまでに所有権の移転や抵当権、賃借権の抹消を行っておくことや、引き渡し時には買主に対して物件に付帯する設備の点検や仕様説明などをするのが売主の義務となっています。  
                                                                                            
ピーマン02

しかし、競売物件の手続きでは、所有権の移転までしか行われないため、引き渡し時に生じる様々な手続きのほとんどを買主側が行わなければいけないのです。
また一般不動産売買では、売買契約を交わした時点では分からなかった物件の不具合などに対して売主側に損害賠償をする瑕疵担保責任が義務付けられていますが、競売物件は売主が存在しないのでこの責任を負う人が誰もいません。
つまり、競売で所有権を手に入れた物件になんらかの欠陥があった場合、自己負担での修理や修復が必要となるのです。
上記のように一般不動産売買と競売不動産売買には大きな違いがあるので、不動産を売買する際にはそれぞれの違いを知っておくことが重要です。